パンを買いすぎてしまったとき「これって冷凍できる?」と思ったことはないでしょうか!
私は気になるパン屋さんへ足を運んだとき、どれもこれも気になって結果1人では食べ切れない量のパンを買って帰ることがよくあります。
そこで今回は冷凍保存を活用しながら20年以上のパン好きライフを送ってきた私の体験談として、「冷凍できるパン」「冷凍できないパン」をまとめました。
- 冷凍できるパン一覧
- 【絶対NG】冷凍できないパン失敗例は?
- 冷凍に向かないパン一覧
- 冷凍パンの正しい保存方法と美味しい解凍方法は?

冷凍できるパン一覧

冷凍できるパンの代表格は「食パン」「バゲット」「ベーグル」といったシンプルな材料で作られたパンたちです。
特に冷凍できるパンとしておすすめなのは、
これらのパンは、家に着いたらすぐに冷凍することで解凍して食べるとき焼き立てのような風味がしっかり戻ってきますよ。
パンの種類 | 冷凍向き度 | 理由 |
---|---|---|
食パン | ◎ | 水分量が多くリベイクでふんわり復活 |
バゲット | ◎ | 表面が固めなのでリベイクでパリッと仕上がる |
ロールパン・イングリッシュマフィン | ○ | ・サイズが小さく扱いやすい ・油分が少なく解凍後にトーストでカリッと仕上がる |
クロワッサン | ○ | バター多めの層が解凍時に風味復活 |
ベーグル | ○ | モチモチ食感を保ちやすい |
全粒粉パン・ライ麦パン | ◎ | ・冷凍後の風味変化が少ない ・やや水分が抜けやすいのでリベイク時に霧吹きで水をかけると◎ |
冷凍できるパンのポイントは「シンプルな材料&油脂・水分が控えめなもの」。
特に砂糖やバターが少なめで、具材もシンプルなものが冷凍に向いているといえます。
こうした冷凍保存に向いているパンは冷凍後も味や食感の変化が少なく、トーストやリベイクで驚くほど美味しさが戻ってくるのがまるで魔法みたいで嬉しいです。
冷凍して美味しかったパンは?
一般的な食パンやベーグルはどれも冷凍できますが、その中でも特に風味が落ちなかったように感じたメーカーのパンを挙げました。
- ヤマザキ「ダブルソフト」食パン
→冷凍後もふんわり感がしっかり残りトーストすれば焼きたてのような美味しさに! - Pasco「超熟」食パン
→できれば1枚ずつ冷凍するのが◎パサつきも少なくリベイクでモチモチ食感が復活 - セブンイレブン「金の食パン」
→厚切り食パンでも冷凍OK。トースターで焼くと外カリ中フワでリッチな味わいに - 敷島製パン「イングリッシュマフィン」
→半分に割って冷凍すると焼いたときにサクッと仕上がる。朝食用におすすめ - ベーグル各種(BAGEL & BAGEL など)
→1個ずつ冷凍すればパサつきなし。自然解凍後のリベイクでモッチリ感が戻る - 全粒粉パン(Pasco「全粒粉入り食パン」など)
→スライスして冷凍すればパサつきも防げる。霧吹きで湿らせて焼くとしっとり
冷凍保存をうまくするコツやラップや保存袋でしっかりと密閉しておくこと!

お手頃価格のラップだと密閉が難しく霜で冷凍焼けして残念な味になってしまったことが何度もあります…
そこで絶対に心がけたいのが密閉です!
冷凍できるパンを上手にストックすれば、毎朝焼きたて気分を味わえて買いすぎて余ったパンも無駄にならず美味しさを長持ちさせることができて一石三鳥ですよね!
【絶対NG】冷凍できないパン失敗例は?


冷凍できるパンがある一方で、冷凍できないパンもあります。
私はパン好きで常に冷凍庫にパンがある生活をしていますが、今まで冷凍できないパンに関する失敗は数え切れません。
「正直冷凍してしまって失敗した…」と思ったパンを挙げてみました。
冷凍に向かないパン一覧
以下のパンは、冷凍すると食感や風味が損なわれやすいため注意が必要です。
パンの種類 | 理由 |
生クリーム入りパン | 解凍後に水っぽくなる・分離する可能性あり |
フルーツ入りパン(特に生フルーツ) | 果物の水分でベチャつきやすい |
クリームパン | カスタードが分離して食感・味ともに劣化 |
デニッシュ(果物トッピング) | 上の具が崩れたり食感が悪くなる |
ドーナツ(グレーズがけ) | 砂糖が溶けてベタつきやすい |
しっとり系ケーキパン | 水分が抜けてパサつくことがある |
具体的な商品名はこちら。
- ヤマザキ「クリームパン」
→冷凍→解凍でクリームが分離し水っぽくなって生地もべちゃべちゃに… - ローソン「生チョコクロワッサン」
→パリパリ食感が失われチョコも粉をふいたような状態に… - 神戸屋「フルーツサンド」
→生クリームとフルーツの水分が抜けてグチャグチャ見た目も味も大きく劣化… - Pasco「焼きそばパン」
→焼きそばの麺が冷凍で水分を吸ってブヨブヨ生地もベタつき… - 山崎製パン「カレーパン」
→油分が分離し生地がギトギトでサクサク感が完全に失われる… - Pasco「くるみパンケーキ」
→パンケーキ部分がべちゃっとしがちで風味も落ちる…
そもそも冷凍する前に気付けそうなものですが、「もしかしたら冷凍できるかな?」と実験的に冷凍してしまいました。
こうした系統のパンは冷凍庫で保存している間に水分が抜け、解凍時にべちゃっとした食感になるため風味が大きく劣化してしまう傾向にあります。
また、油分が多いことで脂が分離してしまい、口当たりや味も損なわれるケースも少なくありません。
私がかつてしていたように冷凍パン初心者の方ほど「とりあえず全部冷凍すればいい」と思いがち。
これで何度もせっかくの美味しいパンを台無しにしたことがあるのでどうぞ冷凍にはお気をつけくださいね!重要なポイントです。
冷凍パンの正しい保存方法と美味しい解凍方法は?


せっかく冷凍できるパンも、保存や解凍方法が間違っていると美味しさが半減します。
そこで冷凍できるパンをベストな状態でキープするためのポイントをまとめました。
冷凍パンの保存方法


- 1枚・1個ずつラップで包む
- 冷凍用保存袋(ジップロック等)に入れる
※冷凍できるパンの劣化や匂い移りを防ぐため
※ラップよりジップロックがおすすめ - できるだけ早く冷凍する
※焼き立てや買いたての新鮮な状態で冷凍できるパンが1番美味しい!
美味しい解凍方法


- 常温解凍 or レンジ+トースター
※冷凍できるパンは常温で自然解凍後トースターで軽く焼くのが定番
※急ぎの場合は電子レンジ→トースターでもOK - リベイク時は霧吹きで水をひとふき
※ハード系の冷凍できるパンは表面を軽く湿らせると外カリ中ふわ食感に - パンによって解凍方法を変える
※食パンやロールパンはレンジ解凍可
※ハード系はトーストするのがおすすめ!冷凍できるパンの種類ごとに工夫するとベスト
冷凍パンの解凍方法の詳しい記事はこちらになります。
ぜひ参考に覗いてみてくださいね!


冷凍パン歴20年のリアル失敗談


20年も冷凍パン生活をしていると、冷凍できるパンと冷凍できないパンの見極めで本当にさまざまな失敗を経験してきました。
たとえば、冷凍してはいけないパンと知らずに冷凍してしまい「もうこれは絶対にリピートしない…」といったことが何度も。
私のリアル失敗談は下記の通りです。
- 「クリームパンを冷凍したら中のクリームが分離してベチャベチャに…家族に出せなかった」
- 「デニッシュは冷凍で層が完全につぶれてしまい、パイのサクサク感がゼロになった」
- 「フルーツサンドの冷凍は悲惨。イチゴが水っぽくなり、クリームも崩壊」
- 「焼きそばパンを冷凍した時、麺がびちゃびちゃになり、生地もべたついて食べる気がなくなった」
- 「カレーパンは、冷凍すると油分が分離して生地がギトギトになり、サクサク感がまったくなくなってしまった」
- 「メロンパンやクッキー生地のパンは、冷凍後に上の部分がしっとりしてしまい、本来のカリカリ感が損なわれる」
- 「自家製の全粒粉パンも、分厚いまま冷凍したら中心がパサパサに乾いてしまい美味しくなかった」
こうした失敗を経て実感したのは、冷凍できるパンはシンプルなものに限るということ。
冷凍できないパンは、具だくさん&水分や油分が多いものは絶対避けるべきだと痛感しています。



パンごとに合う冷凍・解凍の工夫をするのも大切ですが、「失敗するものは何度やっても失敗する」という教訓も得ました。
パンを冷凍する機会があれば、失敗しにくい冷凍に向いている定番パンから試してみてくださいね!


まとめ
今回は「【絶対NGも】冷凍できるパンとできないパン一覧!冷凍パン歴20年が検証してみた!」と題して、冷凍できるパンと冷凍できないパンを紹介しました。
パン好きなため、ついつい買いすぎてしまうためパンを冷凍保存する生活を長年続けてきました。
でも、正直冷凍には適していないパンを冷凍してしまって失敗した経験も。
冷凍しても美味しいパンが自宅にあれば、いつでも美味しいパンがすぐ楽しめます。
上手に保存・解凍して冷凍パン生活はを楽しんでいきましょう!