【一覧まとめ】パンの種類・名前・由来は?かわいい&おしゃれ/世界一長いパンの名前も!

パン屋さんで見かけるパンの名前、実はそのひとつひとつに意味や由来があります。

「バゲット」「ブリオッシュ」「カンパーニュ」など、なんとなく聞いたことはあっても詳しい違いや名前の意味までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、パンの種類ごとの名前と由来を一覧形式でわかりやすく紹介します。

さらに、最近人気の「かわいい」「おしゃれ」と感じるパンの名前や、世界一長いパンの名前を持つパンはどれかなどパンマニアな情報を盛りだくさんでお届けします。

この記事からわかること
  • パンの種類と名前や由来
  • パンのかわいい&おしゃれな名前
  • 世界一長いパンの名前は?
  • パンの名前に隠された秘密
目次

パンの種類と名前や由来

パンの名前は、形・素材・地域・歴史と密接に結びついています。

フランスやイタリアなどのパンは、伝統や文化を象徴する名前が多く、知ることでそのパンの背景や魅力がより深く理解できます。

たとえば「バゲット」は細長い形状から名付けられ、「クロワッサン」は三日月形が由来というのは有名ですよね!

ここでは、パンの種類・名前・由来を一覧表でわかりやすく紹介します。

パンの名前発祥国名前の意味特徴・由来
バゲットフランス細長い形状から「棒」という意味。フランスの食卓に欠かせない主食パン
ブリオッシュフランスこねるバターと卵をたっぷり使ったリッチな生地。祝い事や特別な日に食べられる伝統菓子パン
カンパーニュフランス田舎風フランスの田舎で作られた大型のハードブレッド保存性が高く素朴な味わい
チャバタイタリアスリッパ平たく広がった形が
スリッパに似ていることが由来。水分量が多く
もっちり食感
フォカッチャイタリア焼く(ラテン語)平焼きパン
オリーブオイルやハーブを使ったシンプルながら風味豊かなパン
ベーグルポーランド輪・リングユダヤ人コミュニティで生まれた伝統パン
モチモチ食感が特徴
プレッツェルドイツ小さな腕祈りの姿を模した形状が由来。塩味が特徴的な
スナックパン。
パネトーネイタリアトニーのパンクリスマスに食べられる伝統的な甘い
発酵菓子パン
ドライフルーツ入り
シュトーレンドイツ布に包まれた赤子クリスマス時期に食べられる伝統的な
発酵菓子パン
砂糖をまぶした
外皮が特徴
ブールフランス球・丸い形丸い形状が特徴のフランスパン。食事に合わせやすいプレーンな味わい

詳しく見ていきましょう!

バケット

バゲットはフランス語で「棒」という意味で細長い形状を指します。

画像引用元:O-DAN

フランスの食文化においてバゲットは欠かせない存在で、街のパン屋ごとに味わいや食感に違いがあり、地域色が表れます。

フランス・パリの色々なパン屋さんでバケットを買って食べ比べしました。どれも美味しかったー!

ブリオッシュ

ブリオッシュは「こねる」という意味を持つフランス語が語源で、バターや卵をたっぷり使ったリッチな生地が特徴です。

マリー・アントワネットが「パンがなければブリオッシュを食べればいい」と言ったという逸話でも有名!

ブリオッシュはもともと地方の祝い事で振る舞われる贅沢なパンでした。

カンパーニュ

カンパーニュ(田舎風パン)は保存性に優れる大型のハードブレッドで、農村地帯の家庭で作られてきた素朴な味わいが特徴。

名前の通り「田舎(カンパーニュ)」を意味し、家庭料理との相性が抜群!

チャバタ

チャバタ(イタリア語で「スリッパ」)は柔らかく水分量が多いパンです。

画像引用元:O-DAN

形状がスリッパに似ていることからその名がついたというのが面白いですね。

フォカッチャ

フォカッチャは、イタリア発祥の平焼きパンで、「火で焼く」が語源。

画像引用元:O-DAN

オリーブオイルとハーブを使って香ばしく仕上げられ、食事パンとして人気です。

ベーグル

ベーグルはすでに日本で定番となっているベーグルですが、元々はポーランド発祥のユダヤ人伝統パン。

画像引用元:O-DAN

輪っか状で茹でてから焼くことで、もちもちとした独特の食感がクセになりますよね。

学生時代ベーグル部を作って各地のベーグルショップを回っていました!

プレッツェル

プレッツェルは、ドイツ発祥で「小さな腕」が語源。

画像引用元:O-DAN

祈りを捧げる修道士の腕を模した形状をしていて、独特の塩味とカリッとした食感が特徴です。

パネトーネ

パネトーネは、イタリア・ミラノ発祥の発酵菓子パン。

画像引用元:O-DAN

「トニーのパン」が語源で、ドライフルーツを練り込み、クリスマスシーズンに食べられるパン菓子として日本でも浸透してきています。

シュトーレン

シュトーレンは、ドイツの伝統的なクリスマス菓子パン。

画像引用元:O-DAN

「布に包まれた赤子」を意味し、マジパンやドライフルーツを練り込み、粉砂糖で覆われています。

パネトーネよりさらに定番化してきたのがシュトーレンではないでしょうか。
私はシュトーレンにはまり、ここ数年クリスマス前に様々なベーカリーで買い集めています♪

ブール

ブールは、フランス語で「球・丸い形」を意味するパンです。

外はパリッと、中はふんわりした食感で、食事用パンとしてピッタリ!

こうした名前の由来を知ることで、パン屋さんでの買い物が楽しくなるような気分になりませんか!

見た目や味に加えて「この名前にはどんな意味があるのか」と考えながら選んでみると日常のパン選びがちょっとした文化体験に変わるかもしれません。

かわいい&おしゃれなパンの名前は?

パンの名前には、ただの呼び名を超えた「センス」や「こだわり」が込められています。

響きがかわいらしい名前、見た目のおしゃれさを連想させる名前など、選ぶだけでワクワクするパンも多く存在します。

ここではかわいくておしゃれな名前のパンをまとめました。

パンの名前発祥国名前の意味特徴・由来
クロワッサンフランス三日月三日月形が名前の由来
オスマン帝国の旗印に
ちなんだという説も
カヌレフランス(ボルドー)小さな溝型に溝がある焼き菓子。外はカリッと中は
しっとり
エピフランス麦の穂麦の穂を模した形状。見た目も華やかで食卓を彩る
パン・オ・ショコラフランスチョコ入りのパンデニッシュ生地にチョコを巻き込んだフランスの定番朝食パン
プチパンフランス小さなパン一口サイズの丸パン。食べやすく朝食やカフェにぴったり。
パヴェフランス石畳四角く石畳のような形状の小型パン。食感がしっかり
ミルクフランス日本ミルククリーム入りフランスパンに甘いミルククリームを挟んだ日本生まれの人気パン
コッペパン日本小舟(ドイツ語のKopp)学校給食でもおなじみ。シンプルでアレンジ自在
ボローニャイタリア地名(ボローニャ)デニッシュ食パンのようなリッチな食感。名前もおしゃれ

クロワッサン

クロワッサンは、フランス発祥の三日月型パン。

「クロワッサン」はフランス語で「三日月」を意味し、バターを折り込んだサクサクの層が特徴です。

説明するまでもなく大人気パンですね!
みんな大好きクロワッサン、たしかにネーミングもかわいい♪

カヌレ

カヌレは、フランス・ボルドー地方の伝統菓子です。

外はカリッと香ばしく、中はしっとりもちもち。

型に溝があることから「カヌレ(小さな溝)」と名付けられました。

エピ

エピは、フランス語で「麦の穂」を意味するパン。

フランスパン生地を穂状に成形し、ちぎって食べやすい形が特徴です。

エピの中でもベーコンがねじねじに挟まれたベーコンエピが人気で有名ですよね。

パン・オ・ショコラ

パン・オ・ショコラは、フランスの定番朝食パン。

画像引用元:O-DAN

デニッシュ生地にチョコレートを包み込んだ「チョコ入りパン」という意味でチョコ好きにはたまらないパンです。

プチパン

プチパンは、フランス語で「小さなパン」という意味。

画像引用元:O-DAN

一口サイズで食べやすく、食卓用やカフェメニューで人気。

ハムやチーズを練り込んでいるプチパンは子どもに大人気です。

パヴェ

パヴェは、フランス語で「石畳」を意味するパン。

四角く石畳を思わせるような形状で、クラストが厚めのしっかりとした食感が特徴です。

ミルクフランス

ミルクフランスは、日本生まれのアレンジパンです。

フランスパンに甘いミルククリームを挟んだ商品で、懐かしさと食べ応えが魅力。

そのままの名前ですが名前だけで甘さが伝わってくるかわいいネーミングですよね。

広島のタカキベーカリーが生んだ一品で当時固いバケットに甘いミルククリームという組み合わせが新鮮でした!
たまに無性に食べたくなる味です。

コッペパン

コッペパンも日本独自の細長いパン。

「コッペ」はドイツ語の「小舟(Kopp)」に由来していて日本では学校給食でもおなじみの定番パンです。

コッペパンというネーミングが穏やかさを感じてなんだかほっこりします♪

ボローニャ

ボローニャは、イタリア・ボローニャ地方に由来するデニッシュ食パン風のリッチなパン。

81層の生地が特徴で、外側はパリッと中はしっとりふんわりとした食感とほんのり甘く食べ応えがあります。

京都祇園で生まれたデニッシュ食パンは切らずに手でちぎって食べると贅沢な気分になります!

これらのパンの名前はとてもかわいくておしゃれですよね!

私はパンは存在自体が人を和ましてくれると感じているのですが、名前までかわいいとうっとりします。

パンの名前を彷彿(ほうふつ)させるなん小説ばかりに読んでいたのも、今思うとパンそのものだけでなく名前にまで惹かれていたのだと思いました!

世界一長いパンの名前は?

結論から言うと、「世界一長いパンの名前」として公式認定されているパンは今のところありませんでした。

たとえば「クルミといちじくのカンパーニュ(15字)」といった組み合わせの商品名がつくととても長くなりますよね。

そのため「バケット」や「クロワッサン」のようなシンプルにパンの正式名として極端に長いものの特定は難しかったです。

実際私が出会ったパンの名前で長いと感じたものは下記の通り。

  • メロンパンフロマージュ(11字)
  • 黒糖さつまいもブリオッシュ(13字)
  • ハニーシナモン全粒粉ベーグル(14字)
  • クルミとイチジクのカンパーニュ(15字)

特に健康志向や季節限定商品には長い名前が付きやすいですよね!

フランスでは「◯◯バケット」と◯◯に入るのは各パン屋さん独自の商品名がついていました。

公式に世界一長いパンの名前はこれ!といったものはないものの、パンを買う側にとって選ぶ楽しさや話題性、SNS映えを狙ったものが各地にあることがわかりました。

日本で進化したパンまとめ

ところで日本でも、独自に進化したパンがたくさんあります。

フランスやイタリアの伝統的なパンとは異なり、和の要素や日本人の好みに合わせたアレンジが加えられていて日本人好みになっているのが特徴的。

ここでは、日本発祥の人気パンや和洋折衷で親しまれている日本独自進化のパンたちを一覧で紹介します。

パンの名前発祥地名前の意味特徴・由来
メロンパン日本見た目がメロンに
似ている
外はサクサク、
中はふんわり。
メロン味ではないが、
表面の格子模様が由来
あんパン日本あんこ入りのパン明治時代、木村屋総本店が考案。日本独自の和洋折衷パン文化の象徴
カレーパン日本カレー入りの揚げパン1927年創業の「名花堂」が元祖とされる
カレーとパンの融合
コッペパン日本小舟(ドイツ語Kopp)学校給食の定番
シンプルながら
アレンジが自在
クリームパン日本カスタードクリーム入り明治30年代に日本で
誕生。柔らかいパン生地と甘いクリームの
組み合わせ

日本独自進化のパンは、海外の伝統をベースにしつつも日本人の味覚や生活スタイルに合わせた工夫が詰まっています。

あんパンやカレーパンのように、和の要素を取り入れたものから学校給食で親しまれたコッペパンまで、時代とともに発展!

こうした背景を知ることで、普段食べているパンにも新たな発見が生まれますね。

まとめ:パンの種類・名前・由来一覧!

今回はパンの種類、名前、由来について一覧で紹介しました。

パンの名前や由来を知るとパン屋さんでパンを選ぶのがもっと楽しくなりそうですよね。

バゲットやクロワッサンといった誰もが知っているパンから、ブリオッシュやカンパーニュなど「どういう意味だっけ?」というものまで。

音や響きがかわいくておしゃれなパンの名前もたくさんありました。

また、日本独自に発展したあんパンやカレーパンのように、文化の融合から生まれたパンも多く地域ごとの特色が感じられますね。

次にパン屋さんへ行くときは、ぜひパンの名前にも注目し込められたストーリーを感じながら、お気に入りの一品を選んでみてください!

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